・・・ぼ や き・・・

 

お題9 『BAND屋BBS考』
第二夜・「トホホなカキコミ」
2003.10.27


 さて、『BAND屋BBS』の『功罪』を検討する第二夜は・・・band主催BBSの管理担当を悩ます『トホホなカキコミ』篇だ!

 悲惨極まるケースとして、(そう感じるのは小生だけか?)BAND屋以外の『悪意の無いお客様』が、そのBBS主催BANDとは関係の無いBANDを延々と礼賛し、ほとんど『代理宣伝』まがいのカキコミを続ける光景を頻繁に眼にする。  これも第一夜に述べた『自己の価値観の押し売り』で在る点に変わりあるまい。
 『悪意の無いお客様』がこの愚を犯してしまうには無理からぬ理由が在って、お客様の立場から本番だけ観てたりすると、『定期的に共演する』とか『打上でツルむと割と仲良し』・・・って程度のband同士が、実はお互い、『必ずしも音楽性まで心底素晴らしいと思ってる訳では無い』ってコトまでは・・・理解し得ないから、なんだよネ〜!
 そんなコトとは露知らず、『悪意の無いお客様』は『きっと○□◇○さん達とも、凄い仲良しなんですね!』みたいに興奮して○□◇○のライブも見に行って、どんなに素晴らしかったか等を蕩々と書き連ねてしまう。  カキコミされてしまった側のbandの反応は、当然、『・・・(^_^;)』となる。

 モチロン、むげに反発する根性は・・・無い。 なにせ先方に『悪意』は無いのである。 当然、当たり障りのないレスでかわす・・・・さあ、『馴れ合い』の始まりデス。

 そこで、『悪意の無いお客様』にアドヴァイス! band屋BBSにカキコミの際は、黙って、そのBBS主催bandのコトだけ話題にして置くのが無難でございますわよ!  ないしは、『ナニソレってband、観たケド、ワタシには良く解らなかった・・・』とか、ネガテイヴなカキコミにしといては如何でしょう? それなら、カキコミされたbandのメンバーも絡み易いし、『そんなコトない、奴等はこう言うトコロが素晴らしいんですよ!』って、ホントに仲良しなら反発する・・・ってなポジテイヴ展開も在り、ですもん。

 『仲が良い』と『そのbandを心底良いと思って居る』は根本的に意味が違う、ってトコが落とし穴。あまつさえ、以前のコーナーでも述べた通り、band界では『友達の友達も友達』とは限らない、ってのも在りマスし(^O^)!

       ☆ここでやや脱線。

 (更に『悪意の無いお客様』にとって悲しく、ややこしいコトに、『確かに以前は音楽性もマア評価して、仲良しだったのだが、bandのやり方が評価出来ず、最近は音も噂も、聞くのが苦痛になっちまったああ!』・・・ってbandも、存在するから始末が悪い。
 『音が全て』とは言うけれど、本番だけ観てる観客の方と違い、そのヤリくちや発言も見聞きしてしまう立場のband仲間としては、どうしても『姿勢』として評価出来ない!って奴等が出てくるモンです。  笑えるコトに、『姿勢として駄目になった奴等』は、例外なく音楽も駄目になって行くんですよね、ちゃ〜んと。
・・・ま、それがむしろ『一般受け』に繋がったりするのも現実ですが。

 ・・・ってな訳で、圧倒的な情報差を有する『band当事者』と『お客様』が同じ土俵で同じテーマに沿った会話を日常的、継続的に展開して行く、ってなコミュニケーションは、以前であれば、全く一過性か、ほとんど一方通行でしか接触機会の無かった両者にとって、お互い『初めての経験』であるし、まだまだ『手探り』だろうと思う。

 しかし、これは交際範囲の狭いband屋が、『虎の威を借り』て、どうにか話のキッカケにすべく、1回共演したとか、打上で一緒に飲んだ・・・ぐらいでBIGネームのbandの名前を親しげに連発するのと同じく、『悪意の無いお客様』にとっては話の取っ掛かりとして、一番『安全パイ』に見えてるんだろうから致し方ない。
 だが、『状況は日々変わる』のだ。お客様に限らず、余り『状況通』とは言えないband屋さんも、要注意!

 『自分達の先日のライブがいかに素晴らしかったか』をよそのBBSで延々報告してしまう、あまりスマートでないband屋のカキコミも、これと同じ位始末に困る『トホホなカキコミ』だろうと思う。  モチロンこれにも、むげに反発する根性は・・・無い。 なにせ先方に『配慮』は無いのである。  当然、当たり障りのないレスでかわす・・・・さあ、『馴れ合い』の始まりデス。

 ・・・でもね、心底『こいつら最高』と思うbandのbbsやカキコミだと、幾ら馴れ合いの美辞麗句や自慢が並んでても気にならないんだよネ〜、やっぱり。 ・・・不思議!

 脱線ついでに、最近御縁が在って知り合った『高校生band』さんのBBSは、明日の時間割とかクラスメートのゴシップとかで横溢して居り、外来者の介入余地は皆無で、『これはこれで素晴らしい!』と一服の清涼剤となったコトを報告して、今回のぼやきの締めとさせて戴こう。


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お題8 『バンド屋BBS考』
第一夜・「総論篇」
2003.10.26


 小生が尊敬する方のHPで、『band屋HP批判(?)』の記述が在った。 小生の曲解も在るとは思うが、『band屋HPは自己紹介が濃密、bbsは馴れ合いが多い。 bandは出す音とそれに対する反応が全てだろ!』・・・ってな内容だと感じた。(もちろん、この方は『論客』なので、実際の文章は、こんなに拙く無い)  確かに、おっしゃる通り。手厳しい。耳が痛い。

 小生も居心地が良くて、2〜3『住まわせて戴いてる』BBSが在るが、そこで小生が行っているコトも、言ってみれば概ね『濃密な自己紹介』であったり、『自己の価値観の押し売り』以外の何物でも無い。 反省させられる点が多い。

 だが、そう思って見回すと、いわばBBSへのカキコミってえモンは『挨拶代わり』の社交辞令・・・等の僅かな例外を除けば、巧拙の差こそあれ、ほとんどが『自己の価値観の押し売り』か『濃密な自己紹介』なのではなかろうか?(親しくも無いbandのBBSに、コピー&ペーストの告知をして歩く慮外者や、カキコミを装った出逢い系サイトの偽装広告、ってな純然たる押し売りは論外としても)  『産声を上げたばかりのコミュニケーション・ツール』として試行錯誤段階に在る『NET・BBS』は未成熟で、『マナー』を確立出来て居ない、と言う面ももちろん在るのだろうが。

 初めてライブで行った遠くの地域のband屋さんや、演奏を気に入って下さったお客さんと、日常的にコミュニケーション出来るNET・BBSこれは凄いコトだ。  そのライブ当日1日しかその地域に居ない人間が、終演後に共演bandやお客さんと、ゆっくり語らう機会は少ない。 その後、定期的、恒久的に『文通』や『電話』で接触し続けられるケースは、余程マメな人を除けば、これまでかなり希有だったのではあるまいか?

 そこを、メールなりBBSのカキコミで、ツアー終了後の『ありがとうございました』に始まり、いかに『社交辞令』の『馴れ合いの』と言っても、そこから、馬鹿話でも互いの得意分野の知識提供等でも、僅かづつ『パーソナリティの吐露』が出来て行けば、その効果は『打上げ4回分』のコミュニケーションに匹敵すると思う。(一般に、普段全く音信不通で、年に一度ツアーで来る時だけ突然企画依頼の電話をして来る東京のbandは、ハッキリ申し上げて地方の各bandの大顰蹙を買って居る。 これは『人情』として至極当然の反応であり、その点からも平素日常の接触手段として、NETコミュニケーションは誠に有意義である)

 さて、『馴れ合い』を脱却してコミュニケーションを推進するには、在る程度正直に『え〜?俺はあのband嫌い!』とか『ナニソレは最高に好き』とか自分を『さらして』見せる他無いのではあるまいか?  そこに至るまでに、必ず『自己宣伝まがい』やら『価値観の押し売り』なくして『パーソナリティの吐露』は不可能じゃないのかナ〜?
・・・いやいや、これも『自己正当化』だね。イカンイカン、反省反省。

 最後に、冒頭で今回のテーマを提示して下さった『論客』がband屋HP観察の結果、もうひとつ特筆すべき点に言及して居るのでそれも御紹介して今回の『ぼやき』の締めとしたい。

『仕事がダルイとか辛いとか、やる気無いとか言い過ぎで、それを挨拶代わりに主張すんのが、カッコイイとでも思ってんのかよ。 バ〜カ! ちゃんと仕事しつつ、ホントのROCKしてるヤツだって居るんだよ、甘えるんじゃねえ!』 (・・・これまた曲解入りで『超訳』しちゃってマスけど・・・(^_^;))

 全くその通り。これも改めなくてはイケマセンな。


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『余談! でも今回はより一層、部外者立ち入り禁止・・で願いマス!』
2003. 7.25

 前回、前々回と、ツアーに関して色々ボヤいてみたが、世の中の人にはたま〜に信じられない反応をする方がいらっしゃるので、一応フォローして置くかな、と。 「ロザリだって、誰かに紹介してもらって 歩くコト在るんじゃねえのかよ〜?」ってツッコミが入るかも知れないもんね〜?

 

 ロザリは結成3年目で、初めてCASBAHに北海道へ(2本)連れて行ってもらい、その翌年にPULLING TEETHに九州に(4本)連れて行ってもらった以外、『誰かにどこかへロング・ツアーに連れて行ってもらった』事なんて・・・無い!
 無論、PULLING TEETHの鈴木さんには、GRUBBY時代からメチャクチャに御世話になり、たくさんの場所や幾多の素晴らしい人物を紹介してもらったりは、して居るが。(・・・・と言っても、音楽性にツルむ様な関連が無いのは・・・聞いたら解るよね?) あまつさえ、鈴木陛下の御威光を笠に着て、初めての場所なのに丁重に迎えて戴いた事も、一度や二度では無い。 あと、KEMURIにも前座に使ってもらっては『美味しい』思いを、一杯させて戴いた。(無論これまた、ツルむ様な音楽の類似点は皆無)・・・・脱線するが、実はKEMURIと出逢うキッカケも、御当人に自覚は無いだろうが、元を正せば鈴木陛下のお陰だったりもする。

 日夜、それらの御恩に報いるべく、こちらも何か御紹介(ないし情報提供)しようと試みるのだが、そもそも自分達より遙かにBIGなBANDにロザリが貢献出来る事など限られて居り、その均衡が決して取れないのが心苦しいが。 他にも、『その人が居たお陰で、その地域に進出出来た』ケースは幾多あるが、そうした御恩には極力報いて来たつもりである。(至らぬ点は在るんだろうケド、ね) 上記2件が、どうにもこうにも、焼いてもらった世話に対する御恩返し・・・の貸借対照表バランスが、著しく悪いCASEと言える。 だから、せめてロザリが、その御紹介のお陰で或る地域に定着出来た際(その地域で信頼して戴いた場合)は、なるたけ他の若手にも、その機会を分け与える様、努力して居るつもり・・・なんだけど。

 でもでも、そんな理想を掲げて「御恩返し」とか考えたり、若手を紹介する努力に勤めても・・・紹介したり連れて歩いたりした大半のBANDが、てんで感謝なんかしないのが現実デス。 色んな人達の手を煩わせて、1回のライブが行われるのに、大騒ぎしてツアーやっといてアッサリ解散したり・・・。
 機会を与えてやったら、そこから何か自分達の力で発展させて、リピートしたり広げたり・・・出来るのが理想だし正しいのだが、最初にその機会を与えてくれた地元BANDに、大したメリットが無いと見るや、たちまち企画主体をもっと「イケてる」連中や「小屋と直」に乗り換え、最初に恩の在ったBANDには、もう挨拶も報告もしない、とか!(乗り換えるヤツらもヤツらなのだが、○◎と言うBANDとの付き合いで、ずっとその地域に来てる外BANDに、共演もしてないのに打ち上げだけ来て、『いや、この地域は○◎だけじゃないんで、俺達の企画にも来て下さいよ〜』なんて営業出来ちゃう地方BANDも地方BANDなのだが・・・) 全部自分達の手柄だと思って、内輪でツルんでそこだけリピートしてる奴等とかな。
 甚だしい奴等だと、その地方の企画をスケープゴートにして、次に狙ってる地方のBANDをそこへ連れて行き、その恩返しを要求して新しい地域に進出する・・・な〜んて、やらずぼったくりばかり繰り返してる連中も居る。 この手合いは、企画してくれる地方BANDを自分達のファン・・・程度にしか考えて居らず、「リクエスト葉書書いてよ」なんて平気で言えたりする(爆笑)。

 ロザリだって、その辺のトコロを全てキチッとやれてるとはとても思わないが、せめて、せめて『初めて此処に来られたのって、元を正せば誰のお陰だったんだっけ?』って意識と自覚だけでも、無くさない様にやって行きたいと思う・・・ロザリであった。


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お題.6 『初めてのトコに2BANDで行くな!』
2003. 7. 7


 皆様、平素御覧になっててお判りの通り、常に自分達と似たような音楽傾向(往々にして、そん時の流行モノ)のBANDとツルんで行動したり、『俺たちは○△□◎さん直系ですから!』とか言ってる人達が長続きした試しは無い。
 そりゃあ、その方が楽よ。 ツルんでツアーすりゃ面白可笑しいし、出先で寂しい思いとか、心細い思いもしないし。 でもさ、『ナアナアの友達ツアー』してると、出先の人達無視して自分達で固まって馴れ合って、あんまりツアー先のBANDの子達とかと、コミュニケーション取らないでしょ? それじゃ、折角初めて行った場所の、意味が無くないか?
 ついでに言えば、例えばロザリがAと言うBANDと親しくて、良いと思ってて、信頼してて、そいつらを或る場所の企画に紹介したとする。だがAは調子こいて、そこへ勝手にBと言うBANDもゴリ押しで連れて行ったとしよう。(ま、その時点で信頼失墜なのだが・・・) 所が、Bの連中にとっては、あくまで「Aが世話してくれた」ツアー、でしか無く、紹介者とか現地の主催さんに「自分達はゲストであって、直接関係ねえ」って顔を平気でするのネ。 そんな馬鹿者を、小生は幾度と無く発見しまくって居る。(馬鹿者発見、馬鹿者発見!by PANORAMA AFRO安さん) んな事してたって、イイ事なんか無いって!
 もし、これを読んで居る貴兄が『ロザリは交際範囲、広いッスよ〜』と思うなら、その関係の7割は、『偶然出先で一緒になった事』によって得た結び付きである、と言う秘密を、お教えして置こう。 そこから築いた交際範囲なのよね、正直。 『こいつら、そんなトコから自力でブッキング取って、ここまで来てんのか・・・』から入って、気合いの入ったライブを(特にお客さんが寒い場合の厳しい環境で)お互い見せ合う事により、生まれる親近感と信頼感は、格別。 んでもって、そこから『評価』が生まれる。 強い信頼関係と強固な結びつきが生まれる。
 単純に考えても『2BANDで』とか『3BANDで』のカップリング・ツアーを強行した時点で、他の地域から来た『ツアーBAND』と『偶然出逢う』可能性が、激減するぐらいの事は、御理解戴けるのでは?
 『偶然の出逢い』でなければイケナイ理由は、超動員力の在るBIGな有名BANDと『演らせて下さいよ〜!』と営業ゴリ押しで一緒に演っても、一見すると利権にタカってメリットが在る様に見えるが、所詮『前座は前座だぞ』(by 伊藤顕央の名言)で、その有名BANDからは、たいがい鼻も引っかけられないし、そのクラスのBANDと歩いても『連れて来られたBAND』は所詮『連れて来られたBAND』である。 現地での扱いも、当然そう言う扱いになる。 「どこそこにもツアーで行ったんですよ」と言っても、「○□△◯に連れて歩いてもらっただけだろ?」と突っ込まれては、評価の対象になりゃしません!・・・それをハネ返す程のライブが出来る!ってえなら、問題無いが、ネ!

 第一、『2BANDで』とか『3BANDで』は、めっちゃ紹介し辛い!!
紹介する、ってのは信用問題で在る。 何か失礼をしでかす様なBANDを紹介しちまうと、次が無い。 「いつも良いBANDを紹介してくれる」と言って戴ける信頼には応えねばならない。 だから、こちらの知らないBANDと「2BANDで紹介してくれ」と言われると・・・そのもう1BANDに関しての責任は、とても取り切れない! そりゃ「マジ仲良くて」なんだろうケド、そいつらが出先で失礼の無い奴等かどうか、こちらには判断付かないもの。 「友達の友達が友達」だとは・・・限らないもんなのよ。 しかも、いつまで続くかも解らない様な、物見遊山でツアーしたがってるBANDなんか紹介したり御願いしたりしたら、引き受けてくれた先方に何のメリットが?
 告知のフライヤー創って、あちこち貼り歩き、チケット売って・・・ノルマ払って・・・。 ましてや、自分達で足場やPA借りて来て、会場設営する連中まで居る世界で、だよ? 引き受けて呼んでくれた人達は、やっぱり「その後のお付き合いと発展」を望んでる訳で・・・・。 「一期一会で俺達の素晴らしいライブを見せりゃ十分でしょ!」なんて真剣に思えちゃう奴には、今更何も言わないケドさ。地方で企画の主催とかするのは大変なんだゾ、と・・・。

 『俺たち学生で、今度卒業で解散するんで、記念にツアーさせて下さい』に至っては、もう論外中の論外、お話の外ね。
『俺たちも呼んで下さいよ』『ツアー行ってみたいですよ』ってな事平気で口走っちゃう輩や、物見遊山で『ツアーとか行ってみたい』には対応出来ないんだよね、正直。

 『観て良いBANDだと思ったら、セールスされなくても、こっちから声掛けて呼ぶよ!!』ってのが本音だが、問題点は他にも在る。
外にツアーに行くって事を、『盛岡のシーンとか熱いんスか?』ってな幻想で捉えてる輩は、怖くて、紹介も連れ歩くのも不可能! 以前述べた通り、『お客さん3人』でも楽しくキバッてライブ出来る奴等としか、共同歩調取れないじゃない? 変な幻想抱いてるヤツに、がっかりされても困るし。 知らないBAND連れて来られると、その辺りの見極めって言うか、判断も全然出来ないし。 どの程度「打たれ強い、腰の据わった人達」なのか?・・・もね。
 初めて見る、名もないBANDに『どっかんどっかん』な〜んて甘太郎な場所が、そんなにゴロゴロ在る、と思う時点で終わってる。 得てして、そう言う幻想を抱くのは、『俺達、この街でイベント組めば200は必ず集めますから!』って言う、全国に200ぐらい同じLOOKSで同じ音出すBANDが居る人達に、多く見受けられる。 もう1パターンは、自分達が、全く面白くない事を演ってる事に全然気づいてない、楽器の上手な人達。 その手の人達が、「ここでは認められないが、よそでなら解ってもらえるのでは?」と淡い期待を抱いてる場合。

 『がっかりされても困る』で思い出したが、やっぱりBANDは複数の人間の集合体なので、紹介したり呼んだりする際は、『メンバー構成まで見るよ!』・・・なのだ。幾ら屈強で肝の座ってそうなリーダーが居て、そいつが人物的にもOKで、どこか紹介してやりたいな、と思っても・・・。 おそらく、紹介してやっても、こいつは絶対現地のBANDさんや小屋の人に挨拶なんかしないだろうな、カンジ悪いんだろうな、ってハッキリ読めるメンバーが居るBANDは、紹介に二の足踏むしね! それに、リーダーだけハリキッてても、「あ、このBANDに寒いツアーとかさせたら、修行云々の前に、こいつとこいつは絶対脱退しちゃうな?」ってのも、結構読めるしネ!(現実にキツいTOURがキッカケで、BANDを去って行くメンバー、多いもの〜) 紹介とかして世話焼いたBANDに、アッサリ解散された時の白けた気分は、筆舌に尽くし難い。 「どうしてくれんのよ」ってカンジ!

 モチロン、誰にも「初め」が在る訳だから、「こいつら良いモノ持ってるケド、井の中のカワズだな〜、外の世界も見ないと、もう延びないな」と判断したド新人を、紹介する事も在る。 但し、その場合は「マジやばいBANDっスよ!」な〜んて調子良いホラは決して言わない!「未だ、てんで駄目ですけど、修行させてやって戴けませんか?」ってパターンで、正直に「御願い」しちゃいマス。 そのケースとかは、殊にも「誰かとツルませて」行かせたりしちゃ意味無いでしょ? とにかく、ヘタな紹介は出来しまへんで! 怖くて!

 さあて、これ読んだら、少しは『俺たちもTOURにツルませて下さいよ〜!』とか『盛岡行ってみたいッスよ!』『東北紹介して下さいよ!』なんて手合いが・・・少しは減るか?     減らないんだろうな、きっと。


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お題.5-2 『ロザリの姿勢 その2』
2003. 7. 6

 『良く在る勘違い』

 前回、ロザリのスタンスは、「成功」の2文字が脳裏にチラつかざるを得ない若人とは当然色々違って来る・・・と書いたのですが、その点に関して非常に頻繁に耳にする「勘違い」が2つ在る様デス。 以下、

 ☆ 勘違い例その1
「え? でもロザリってメジャー指向じゃないんですか? NHKのBSヤング(赤面)バトルとか、えびす温泉とか出てたし・・・?」

 ★ 勘違い1の答
俺達的には、岩手県の片田舎からツアーBANDを始めるには・・・なんでもやってみるしか無かったんだよん! そう、「取っ掛かり」が必要だったのサ。 だって・・・岩手県だぜ? 現実に、そのお陰で東京や関西への道が開けた訳だし。

 ☆ 勘違い例その2
「え? だって、結構POPなメロの曲とかも、在るじゃないですか?」

 ★ 勘違い2の答
う〜む・・・。 「部分的にPOPなメロが出てくる」のと、「大衆歌謡」間の「質感の差」は、実は天文学的な距離が存在する。 おそらく、ハードコアとかスラッシュ・・・ないし、とことんマニアックな音楽を標榜する皆様の「立ち位置」から見ると、遠近法を使ったトリック撮影みたいに「結構近いじゃん」と見えるのだろうが、その「差」って・・・実は凄いのよ。 SUNSOWLとか、NEGAROBOのマサシンとかに良く「売り方の方法論」「アピールするフィールド」について、ホントありがたい説教を頂戴するんだケド、そう言うコトなのよ。   

 ロザ通にも書いたコト在るケド、「俺達は素晴らしいコトを演ってるのだから、レーベルとか事務所とかが付いてガッチリ宣伝とかしてくれれば、きっと・・・!」と言う理想を抱いている君! もう一度、自分の創ってる音楽が「どの程度大衆性が在るか」胸に手を当てて考えてごらん。 客観的にチャート音楽と比べて分析してごらん。 君の歌は、「が〜んばれ〜負けんな〜」みたいな歌で「救われました」とか「励まされました」な〜んてお茶の間で共感してもらえて、老若男女に口ずさんでもらえる代物なのかどうか・・・。 「誰それのナントカ言う歌に救われて、人生が替わった・・・」なんてハナシ聞くと、「降霊術で祖先と話して結婚相手を決めた」みたいな気分になるトチ山ですが。

 「13歳の超実力派歌姫の声が、あらゆる世代の魂を揺さぶる・・・!」・・・ってオイ! この音楽不況でCDが売れず、大ヒットの出づらい状況で「売れる」には、「あらゆる世代の魂を揺さぶる」しか無い訳で、それは徐々に言葉を替えて行けば、より多くの幅広い層にアピール出来る・・・どんなレベルの感性でも理解し得る・・・猿でも口ずさめる・・・ナメクジも共感出来る・・・ってコトだよ?

 決して、主義身上として「メジャーなんて云々」と言って批判してる訳では無くて、自分達の「能力的に」絶対ムリ、と判断してま〜す。
 でも、「完全メジャー指向」も大いに結構なのだが、ライブハウスの女子トイレで化粧塗りたくりながら「え〜あたしは○☆□君狙いで〜」なんて変なねーちゃん達集め、彼女達がメッチャ共感出来る(彼女達の凡百な感性でも解る)歌詞とメロを駆使し、「自分達は動員在るし、メジャーに向けてイケてる」とか真剣に考えてる連中と、同じフィールドで「インデイーズのBAND」として対バンするのは・・・しんどいよね〜!(その共存の辛さは、以前のぼやき「呉越同舟」に詳しい)

 何やら、またまた、とりとめの無いコトを書き連ねてしまったが・・・でもねでもね、なんとなく「ロザリの姿勢とかスタンス」のヒントにはなってるよネ? 今回も・・・・ネ?(だから・・・・だるま、そんな眼で見るの止めろって!)


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お題.5 『ロザリの姿勢 その1』
            
2003. 7. 5

 『続けられさえすれば、無上の幸い』

 「身体だって金だってキツイでしょうに、なんでロザリは、そんなにツアーばっかやってんですか? もっと効率の良い売り方が在るでしょうに?」・・・良く言われるコトです。 モチロン、或る程度以上のツアー経験が無いと、「身体だって金だってキツイ」のホントの所はピンと来ないとは思いますが・・・。(それを語らせたら、KASPICAの真谷君とか、ゆーこときかズとかVACUUMは 凄いエピソード、たくさん持ってるゾ〜!) 

 御存知の様に、ロザリ(って言うか特にギタリスト)は『卒業前の半年で〜答えを出すと言うけれど〜♪』(古い!古過ぎる!しかも最低)的なプレッシャーの少ないBANDデス。 やっぱり続けて行く際には、普通、「もう卒業なんで就職活動が・・・」とか「そろそろ俺も30なんで・・・」とか「結婚するんで・・・・」「子供が産まれるんで・・・」とか、何やら「もうハンパしてられないんで、暴走(ハシリ)卒業するんすよ!」と全く似た様な、お定まりの「壁」が存在しますから、それを超越(?)してしまった年齢と境遇の、特殊事例者である小生が何を言っても、しょうがないんですが・・・とにかく、「ライブ演らせてもらえるのが、嬉しくて楽しくて仕方ない」んですよ、ロザリは。
 新加入のハッスルは、未だどうか判らないケド(・・・んでも好きこのんで、わざわざ奈良から岩手くんだりまで来て、こんなBAND に入ったトコロを診ると、その要素在り、かも?) 小生とだるまとアツシに関して言えば、音楽の経歴も嗜好も性格もバラバラで、果たして共通の価値観が在るのかどうかすら、怪しいのですが。 只ひとつ言えるのは3人共、何事に於いても病的に「飽きっぽい」性格なクセに「ライブだけは飽きない」・・・んだよね〜! お客さんがたった3人でも・・・ライブは楽しい。 同じ地方でも同じ小屋でも、毎回対バンもお客さんも・・・あらゆるコンデイションが違うし、「同じライブ」は二度と有り得ない。 音楽的な方向性云々の前に「お客さんがたった3人のライブでも楽しい」と思える奴等が残った結果が、現在のメンバーなんだよね、極端な話。 発表の場が在って、続けさせてもらえるなら、それで最高!・・・なんですもの、やっぱりどうしたって「成功」の2文字が脳裏にチラつかざるを得ない若人とは色々違って来る訳で。 

 我々のMini-Albumのタイトル「We are Still Here!」・・・そう、いつも代わり映えせず、ロザリは「此処に居ります」が・・・それは「続けて行く」為の、水面下の壮絶な戦い無くしては得られなかったりして。 実際、「同じポジションに居続ける」には、ほんの少しづつでも上昇してないと「落ちて」っちゃうんだよね。 それは音楽性だったり、交友関係だったり、演奏力だったり、パフォーマンスの質だったり、自分の将来への不安との闘いだったり・・・色んなファクターが在るケド。 だから「白鳥は優雅に見えても・・・」

 先日、SUNSOWL・SATOOの闘病救済イベント「SATOO THE EARTH」で、病魔と闘ってベッドに縛り付けられてるSATOOに比べたら、こうしてライブ演ってられるだけでも自分達に贅沢は言えない、大変だ、なんて言ったらバチが当たる、ありがたいと思わなければ・・・って自覚を新たにさせられたのは言うまでも無いが、他にも、このイベントは、凄く懐かしいたくさんの人達に再会する機会となった。 モチロン、それはSUNSやSATOOの広く長い交際の所産では在るのだが、その人達と「いや〜トチさん達、何年振りですかネ〜懐かしいですネ〜」と言い合えるのも、「俺たちが未だ此処に居る」からであって・・・。 もう足を洗って、この世界を離れて長い人が、ある日、ふと思い立って小屋に足を運んで見ると、阿呆なロザリは未だそこに居る。 そん時の「あんたら、本当に馬鹿ですよね!」って呆れた、しかし嬉しそうな笑顔を見た時、「あ〜続けててホント良かったな」と思えるロザリであった。(ちょっと離れてると、知人の誰も居ない環境に足を運ぶのは・・・シンドイもんね)

 何やらとりとめの無いコトを書き連ねてしまったが・・・でもねでもね、なんとなく「ロザリの姿勢とかスタンス」のヒントにはなってるよネ?・・・・ネ?(・・・・だるま、そんな眼で見るの止めろって!)


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お題.4 『半端なスタンス』
            2003. 3.19

 本題に入る前に・・・(^^ゞ    
 『SG、散る』  ここまで世間様を騒がせて(?)期待させておきながら、SGは・・・駄目でした〜!
BAND練習に勇んで持ち込んだ所、まるで・・・ギターがもう一本居るかの如き邪魔っぷり! ロザリ的な『全員の心地よい棲み分け』に全くハマらず、『孤高(一人よがり)の本格ギタリスト』然としちまうんですよね〜。 自宅でリードとか弾くと最高なんだケド・・。

 ってな訳で、結局『ラ・フランス』が如何に優秀で、小生にもBANDにも適してるか、つくづく再確認させられる、と言う毎度の『ギター浮気』後の顛末を踏襲。 『やっぱりお前がイチバンだよな・・・』的、照れ臭さ・・・。
 見てみたかった皆様、ゴメンなさい!ツアーに持ち出す可能性は・・・無いデス!(だるま、高笑い)御報告と、お詫びマデ・・・。

 

 さて、本題です。 今日『インデイーズ世界』で『不愉快な思いをする』根本原因は、目的自体全く相容れない異質な二者が、混在同居する点 に在るのでは?と言う件について、前回ぼやいてみました〜。
 表現を変えると、その二者の異教徒同士って、『成功したくて』やってるBAND屋と『音楽が止められなくて、続けたいだけで』やってるBAND屋、の2通りなのかも。(成功したくて・・・の中でも、『続ける為にも、或る程度の成功を免罪符にしたい』ってのと『人生の勝ち組になる手段としてBANDなんてどうスかね?』では偉い開きが在ったりする  が・・・)

 でもね、ここで『成功願望の強い人』と『音楽をやってたいだけの人』の、どっちがどう、って話する気は・・・無いのよ。 『日々の糧として狩猟をする』人と『ハンテイングの醍醐味に人生賭ける人』のどっちが正しくてどっちが悪・・・を規定しよう、ってなモンで、一筋縄では括れないもんね〜?
 ただ、一般に『成功』目的で邁進する人って、その強烈な上昇志向から、手段を選ばずメリット追っちゃうので、仲間だと思ってたのに〜!』って人に平気で『後ろ足で砂』な真似しちゃうコトが在り(小生の知識経験上、その系の方が、成功早いデス。残念ながら)それが結果として『続けたくてやってるだけ』派を悲しませる事は・・・多いかも。

 結局・・・姿勢、スタンス、立ち位置・・・呼び方はなんでも良いが、『自分の方針と立場』を・・・ちゃんと一貫させてるか?に尽きると思う。 『趣味でフィッシングボート買ったんで、北洋にマグロ釣りに行きたいんですよ』みたいじゃ収拾付かないでしょ? 『僕はね、自分の創ったフライを追って、マスが銀鱗を水面に光らせるのを見たいだけなんだよね。』って人と、『たらふく鮎が食いたいから違法だが投網かけちゃるで!』って人は、お互い、ちゃんとその姿勢を表明してさえ居れば、同じ釣り場(フィールド)でバッテイングしないでしょ?(違法にたくさん採った鮎でも、家に持ち帰った後にお裾分けされたら、『やばいでしょ〜?』と思いつつも 美味しく頂戴しちゃう場合も在るだろうが、現場で自分が釣りしてるポイントに投網かけられたら・・・即、バトルですもの)

 『俺は人生の勝ち組になりたいッスよ!だから、成功の為には手段選ばないッス!』と、自他共に『ハッキリさせて』その目標に驀進してれば、(キャラにもよるが)それはそれで潔いし、『共存』の不快感も軽減されるだろう。『あれ?そうだったの〜?』なんて行き違いも無くなるし。 手際も鮮やかに駆け抜け早晩『インデイーズ』世界から卒業・・・メジャー昇格を果たせば、『カッコイイ奴だったな』って気分になるし、『がんばって成功しろ!』って気にもなれる。

 半端はイカンよ、半端は・・・!一番辛いハンパが、『BANDにぶらさがって、BANDやってる事を言い訳にして、他の事から逃げてる人』な!彼女とか周囲に『俺はBANDやってるからよお、ちゃんと仕事しねえんダ。 ROCKだしよお』ってなスタンスを宣伝して置きながら、一方でBANDのメンバーには『仕事ちゃんとしてねえから、金ねえんだよな。だからレコーデイングとかツアーとか言われてもよ、そうそう出来ねえよ。バイト休めねえし』って言うヤツ! 某地域には・・・一杯いらっしゃいますよ〜! おまけに、この連中に一番多いのよ、有名BANDが来ると自分の出てないライブまで営業しに来て、高らかに在りもしない実績を吹きまくるお方って! 『今度ツルませて下さいよ』『美味しいイベントあったら誘って下さいよ』etc,etc・・・(しかも、地方の無名BAND相手だと、それがどんなに良いBANDでも、偉そうにして本番を見ようともしなけりゃ、挨拶すらしない! 自分がリーダーでも無かったのに、脱退した元のBAND名を語ってブッキング取るのも、この手合いダ!)

 結局、『やんまぼやき第一回』で触れたTypeの人種だよね、この人達。 努力もせずに、結果が出ない事の言い訳を用意して、楽な様に楽な様に、どっちからも逃げ回ってるだけなんだもん。 そのくせ、色々犠牲にして懸命に演ってる連中の事を、遠巻きにして妬んだりばかりしてる。 BAND一生懸命やんないなら、どうして&何の為の今の境遇なの? この手合いと一緒になるのが一番だるい、トチやんまであった。

 さて、今回ぼやいた様に、目的が『立身出世』と『音楽の追究』では、表面上全くバイタリテイや時間感覚に温度差が在るから、一見、後者が弱者に見える・・・が、実は単純に『続ける』労力の凄まじさたるや!!・・・それは又、別のぼやきだ・・・。


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お題.3 『呉越同舟』
                2003. 2. 8

 今日は『インデイーズ世界』について、つらつら考察?
 当初『インデイーズ』なるモノは、圧倒的大衆性に基づく『メジャー』に対し、到底万民には受け入れられぬ、マニアックを目指す連中・・・すなわち、『己の嗜好に大衆性が無い』事を明確に自覚したハズレ者が、一部好事家ないし同好の士に向け、ささやかな発表の場として発生させたモノ・・・だったと思う。
 いわば『好きで演ってるんですから放って置いて下さい、お好きな方だけ、どうぞ』と言う、会員制秘密クラブみたいな(・・・そう書くと変態っぽいな)世界であったはず。

 これが、80年代後半、一部の・・・所謂ヴイジュアル・BAND先駆者の皆様が『信者』『追っかけ』を大動員、『インデイーズにも関わらず、ン千枚とかン万枚のアルバムを売った!』って鳴り物入りでメジャーに乗り込むに至り、以来、その『インデイーズ出身』って肩書きは、黄門様の印籠並みの『超法規的存在』と化し、メジャーへの『通行手形』として定着。
 以降、所謂『メロコア』の諸君が、この手法を踏襲する。

 この時、大手レコード会社各社は『メジャーのBACK-UP無しの、口コミだけで自然発生的大セールスを記録したのだから、もの凄く良いモノに違い無い、いいや、そうに決まった!』と言う潜在意識を、大衆に植え付ける事に成功した。 あまつさえ『反メジャー』を当初標榜させる事で『ロックっぽい反体制ムードも漂わす』と言う、誠に破廉恥なイメージ戦略と併せて。
 かくて、本来ジャニーズしか聞かなかったお嬢ちゃんが『え〜?好きな音楽う?んとネ、インデイーズとかあ』ってなファッションとして定着。 以後の惨状はご承知の通り。

 ちなみに、『インデイーズ上がりでメジャーでも成功』する、ほとんどのケースは、逆説的に言うと、ハナから自主制作しなくてはならない理由など、まるで見当たらない・・・元来『大衆支持』を得れるモノ(別に初めからメジャーで出せばイイじゃん)を演ってる、と言う根本的な矛盾を・・・・誰も指摘しないから笑っちゃう。(悲しいかな、現在でも)

 かくて、『マニアの秘密クラブ』は、予め仕込まれた『メジャーの事前キャンペーン用アンテナSHOP』と言う全く相半する価値観の集団と、同じスペースの中で共生するハメに陥った。・・・別に『敵同士』じゃあ無いケド、目的がハナから対極に在るんだから、これこそは、きちんと『ジャンル分け』すべきだったんじゃねえかナ〜?

 その事が、この世界の住人達に幾多の不幸をもたらす事となる。

 それはまた、『別のぼやき』だ・・・。


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お題.2 『完結編!』
           2003. 2. 4

 小学校3年生の冬休み自由研究 『工作 ギター』・・・の完成。 それすらも、近年『看板業』を生業として居る笹原に手伝ってもらい、オガちゃんの助力まで仰いで・・・の結果。 これでイイのだ。 小生は大いに気に入って居る。(・・・だから、だるま、その顔すんの止めろって)

 笹原が考えナシにブリッジを外した為、元の弦高とテンションに、なかなか戻せずに居る小生なのだったが・・・。

 ここまでやったからには、当然今年のツアーは、こいつと共に・・・・するかどうかは未だ判んな〜い!(・・・だるま、その眼よせって〜!)

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 お題.2 『SGゲットだぜいえいえいえいえ〜』
           2003. 1.中旬 

   プロローグ
 幾ら『ぼやき部屋』でも、毎回グズグズばかりでは小生の人格が疑われるので(・・・疑われる様な人格が、果たして当初から小生に存在するのか否かが・・・既に『疑わしい』が)あこがれのSGゲット&改造リポートでもやるか!
 とは言え、鳥取nerdの小磯さんがHPで展開して居る『俄楽器工房』みたいに本格的になり得る訳も無し・・・(あまりにも面白いので、皆様是非覗いて見てネ!)http://homepage3.nifty.com/nerd/第一、工作作業は青木楽器BOWの『マエストロ志田』任せだし、あたしの『くどい』文章では小磯さんのHPや、だるまのエッセイみたいな『切れ』が無い。 おかしい。 10年も前だが、小説『すばる』の新人賞で2年連続一次予選を通過(そんだけ)したのが終生唯一の自慢なのに・・・平素から、だるまにはこてんぱんにケナされ・・・確かに自覚も在るのだが、ナゼこうも文章がヘタか?(・・・そうやってあちこち持って回るからだよ!)

 いかん、脱線した。本題に戻そう。
 SGと言えばトニーアイオミだしVACUUMシンヤである。まずシンヤから基礎知識GET。 『SGは、とっても軽くて、概ねマホが素材らしい!俺の宿敵レスポールとは基本的に素性が違うらしい!』・・・・完璧だ。(オイオイ、折角シンヤが懇切丁寧に教授してくれたのに、咀嚼できた知識はそれだけかい!!)だが、超アバウト行き当たりばったり人間の小生はもうノリノリ。 唯一不安材料は、シンヤは毎度SGを入手と同時にEMGに換装しちまうらしく、PICK-UP適性に関して全く情報が無かった点だ・・・。

 ま、ともかく本体を入手せねば。師走の雪の中、地元の楽器屋巡り開始。盛岡市内には、ややoldのクリーム色で3pick-upのヤツと、ゴシックとか言うツヤ消しブラックのが在った。・・・だが、いずれも高い!高すぎる!それに、どうせあたしゃオリー・ハルソルにもメタリカにも、なれやしない。 よし、市内調達断念。・・・そうなると・・・ロザリのホーム秋葉原GOODMANは、言わずと知れた天下のイケベ楽器と同体。しかもそこにはロザリ初ツアー(弘前)当時からの知己、秋山(仮名)君が、何の縁か勤務中。 おもむろに電話を取る。『秋山ちゃん、SG有る?』『バッチリありますよ〜!希少品のコリーナのヤツが!』『・・・・お値段いかほど?』『ン十万と・・・』『そんなん買えるかいボケ!』等と和やかに商談は進み、結局小生が『買える』SGは、Gibsonの中でも新ラインナップの『VooDoo』に落ち着く。この機種選定の決定打は、マホガニーが主体のSG群の中にあって、『スワンプ・アッシュ』と言う奇態な素材で作られた点が、あまのじゃく気質を刺激したので・・・!

・・・と言うのは話半分で、実は『蛇柄HARD CASE付き!』にグラッと来たのが

 真の理由で在る事は、言うまでもない。
 ← (^^ゞ

 

 よし、これで本体はGET。 着荷を待つ。

  秋山(仮名)の尽力で、首を長く・・・するヒマも無く本体到着!
 2003年からリニューアルされた小生の足下のアタッチメント
 (エフェクターの古い言い回し)群に繋ぎ、
 愛用のトレースエリオット・トランジスタAmpで鳴らして見る。
  バランスは予想外に良い。
  確かに『VooDoo』っぽい、
 子供の落書き系ドクロのポジション・マークも奮って居る。→

 予想外にバランスは良い・・・のだが、わざわざ『VooDoo』を名乗り、しかも『BLACK MAGIC』とまで銘打ったオリジナルPICK-UPにしては、かな〜りオールマイテイなカンジの優等生SOUND! 『あれに使っても、これに使っても、そこそこ行けます』ってカンジ!
 これは目指す音では無い!(・・・っちゅうか、本格派でない小生には『ハッタリ』&『飛び道具』こそが不可欠!)

 よし、PICK-UP交換ダ!!

 ☆ STEP 1    この時脳裏をよぎるのは、過去の手痛い失敗の数々。 Gibsonレスポール・ジミーペイジMODELはペグをスパーゼルに替え、(これはVACUUMシンヤのEMG換装癖と同じ、小生の定石)ナットをブラスにし、ブリッジ側のPUをダンカンのJBに替え、Volume&ToneノブのPULL-UP&DOWNで種々のTONEを得られる、折角の凝ったサーキット(本機の売り)を全て取り払い・・・・おまけにスカイブルーに塗装までしたのに・・・扱えなかった。 『ブリッジにRが有って、上手にミュート出来ない、音の暴れがコントロール出来ない、不要な倍音が鳴りまくる、弦が短い様な気がする、あまつさえ、重過ぎるウ・・・!!!!』(それでも、TOURも何本かこなし、レコーデイングには毎回登場、こやつにも一応の立つ瀬は在るのだが・・・)
 更に痛かったのは、幼年期よりアコガレのエクスプローラEric・Clapton仕様(あのBODYがブッた切ってあるヤツ)がバッカスのMODELで在ったのをどうにか使用に耐える様に・・・・と、ペグをスパーゼルに替え、ナットを後期のJeff・Beckモデルと同じボールベアリングTypeに替え、ネック側にGibsonの名器P−90、リアはレースセンサーとダンカン・ホットレイルと言う小生が最も得意で相性の良い(・・・と思い込んで居る)黄金コンビを『マエストロ志田』に無理言って、ザクリやらエスカッションやらさんざん工夫して取り付けてもらったのにやっぱり『弦が短い様な気がする、ヘッド落ちする、妙に軽量な変形で、全くバランスが取れない・・・てんで良い音がしないイ〜!!』   


 ひょっとして、盛岡の『ギター権威』石ケ森氏が語る様に、『栃澤さんは、デタッチャブル・ネックのギターしか弾けない身体になってしまってるのでは・・・?』か?だとすれば、小生は今回のSGで、三度その愚を犯そうとして居るのではあるまいか!!!??   

 そうだ、ともあれこれまでの反省を活かし、『同じパターンに陥る』のを避け、心機一転、新たな発想で取り組もう!・・・よしッ!おもむろに電話に向かう。 『あ、志田さん?SGにスパーゼル付けてくんない?』

 ・・・鳴呼っ!?またやってしまった・・・だって〜〜!『#4』の『MOUNTAIN』で使ったYAMAHAの『Drop6・KING'sX・タイ・テイバーMODEL』に、丁度手頃な黒のスパーゼルが余ってたんだも〜〜ん! つまりDrop6は、既に部品取り用に格下げ) →


 『心機一転』はどこへやら、次の瞬間には小生の愛機Bill・Lawrence『ラ・フランス』をエンドースして下さってるモリダイラ楽器、鈴木チーフの番号をダイヤルして居た。 『鈴木さん、ビルローレンスのS−3BとL−250が欲しいんですけど〜』『・・・いいけど、何に付けるの?』『SGのリアに2本並べて、見た目ハムにしてマウントしますウ〜』『ええ〜?だってこれ、どっちもストラト用だぜ?』・・・鳴呼っ!?またやってしまった!だって〜〜! ラ・フランスったら、折角Bill・Lawrenceのギターなのに、ビルのPUが一個も付いて無いんだも〜〜〜ん! 前々から使ってみたかったんだも〜〜〜ん! ナゼ、ビルのL−500とか、『普通の』ハムバッカーを付けようと発想しないのか・・・?は永遠の謎・・・)
 フロントPUの代替品としては、以前四国松山のLOUDDASS・オジーさんに頂戴した、Dimarzio・DP-160『AIR NORTON』が眠っている。今こそ、このPUを試す時ではないか?
 かくて、『金のかからない』改造パーツは揃った。マエストロ志田の出番だ。

 ☆ STEP2
 出来た。 PU相互のバランスが滅茶苦茶な為、PUの高さがアンバランスなのとペグ穴の径が違う為、スパーゼルがちょいと斜めッテイな点を我慢すれば。(ヘッドのペグ穴を埋め戻してから空け直す・・・なんて悠長な時間は、小生の老い先短い人生には、既に残されて居ない!) フロントのデイマジオ・エアノートンは凄い太さとPOWERで申し分ナシ。 リアのネック寄りにマウントした、ビルローレンスS-3Bも、狙い通りシングル・コイルらしい芯の有る『ストラト・サウンド』だ。(・・・イイのか?それで?)セレクタースイッチはシェクターに交換され、センター・ポジションで『リアのネック寄りS−3B 』だけが鳴る様にしてある。
 問題はリアのブリッジ側のもう1つのシングル、L−250だった。力も有るし、ヌケも良い・・・のだが、てんで歪んでくれないのだ。リアで『子供の様な』(大人気ない)クランチが出てくれないと、小生はギターが弾けない。やはりシングル・サイズの『疑似ハム』では無理か・・・?
 そうなると、打開策は小生の定番、またまたダンカンのホットレイル登場、と言う毎度お馴染みの展開に・・・過去の反省はどこへやら・・・それをヤラカすと、ストラトJBモデルとかラ・フランスと同じ方向に向かってしまい、『ギブソン系のギターにフェンダーの音を出させる』努力は『角を矯めてウシを殺す』『葉をかいて根を断つ』の例え通り、結局その特性を殺して中途半端な代物を生んでしまうのだが・・・。 そこで考えた。弾いて弾いて弾き倒した結果、フロントのエアノートンは確かに素晴らしいが、どうやってもS-3Bとバランスが取れないのも判明、(PUを切り替える度に、エフェクトやらAmpやらギター本体のToneをイジらないと、最適なスポットにハマらない!)必殺ダンカン・ホットレイルと言うマンネリ選択肢を避けたい以上、リアには『マトモなハンバッカーサイズの当たり前のハンバッカー』を積み、S-3Bを『フロントのブリッジ寄り』に移設して、フロントのネック寄りに『シングル・サイズのハムバッカー』を積もう、と訳の解らない決断を下すに至った。
 部品は・・・・在る。 リアには適任と思えるSeymourDuncan SH-6『DuncanDistortion』が・・・押入に転がって居るではないか。 フロント用シングルサイズ・ハンバッカーには・・・在った! 前出の『部品取り用Drop-6』にDuncanのビンテージレイルが2ケも余って居る。 ・・・OK、金はかからん。 そうして、再びVooDoo SGは『マエストロ志田』の門を叩いた。

 ☆ STEP 3

 ← ・・・出来た。
 マエストロはビンテージ・レイルの『耳』が邪魔になると考え、(ただでさえ弱そうなSGのネックとBODYの僅かな接点付近を削るのは愚策だもんね)スイッチング的には『フロント』なビンテージレイルは『フロントのセンター寄り』に取り付けられ、リアから移動した、スイッチング的に『センター』なビル・ローレンスS-3Bが最もネック寄りの位置に陣取った。 リアには予定通りダンカン・デイストーション。 さて、その結果は・・・・? マエストロが小生に手渡す瞬間から『・・・ダメですネ』と微笑んだだけあって、この第二回PUレイアウトには、致命的な弱点が在った。

 ビル・ローレンスS-3Bは、フロントのネック側まで追いやられても、全く躊躇無くゴキゲンな『ストラト風シングル・コイルSOUND』を弾き出して居り、突如登場したダンカン・デイストーションは予想を上回る健闘を見せ、小生の目指す『鼻づまり』な激クランチを奏でる。欲を言えば、若干POWER不足か・・・・(これって、決してPOWERの無いPUじゃない・・・ってよりも相当パワフルな部類に属するPUなんだけどね〜)でも、S-3Bとのバランスはジャスト・フィット!・・・そこまでは、良し。
 困ったのは、ビンテージレイルだった。『ホットレイルの親戚』ぐらいに考えて居たのと、Drop-6で使う分には、全く痛痒を感じなかったのに、これが上記2つの相棒達に比べると・・・弱いのなんのって・・・。 やっぱり『ビンテージ』と銘打つだけあって、出力はアルニコとかPAFとかのオールド・テイスト再現にベクトルが向いて居るらしい。

 さ〜〜て困ったゾ。 こいつを選択してToneを絞っても、所謂『ウーマントーン』なニュアンスが・・・まるで来ない!!(・・・時に、そんなもんロザリのどこで使うのだ?と言う抜本的な疑問も在るが・・・) やはり、場所は変わっても、結局はホットレイルに換装せざるを得ないのか・・・・!?それじゃ『つまんな〜い』じゃな〜い?
 ・・・待てよ。『リアのクランチ』には適さなかったが、ビル・ローレンスL-250と言えば名器中の名器なのだから・・・ひょっとしてフロントで『ウーマントーン』に使えば生き返って見せてくれるのでは?? いーや、そうに決まった!

 ☆ STEP 4
 もうリアもフロントも『Gibson系ギターにストラト用PUをマウントする為の微妙な拡幅』の済んでいるVooDoo SGにとっては、ビンテージレイルをL-250に交換 するなど造作もない作業だ(・・・ったよね、志田サン?)。 出来た。↓


 素晴らしい。L-250はここに至って、その本領を発揮してくれた。これで完璧だ。 現時点では、リアのダンカン・デイストーションの、ごく僅かなPOWER感の不足だけが不安材料なのと、小生には使えないがデイマジオ・エアノートンの暴れっぷりは惜しかったナ、と言う2点のかすかな心残り以外は・・・完璧。

 残る問題は、試奏のためBAND練習でスタジオに持ち込んだ際、だるまに『・・・ギターそのものはイイんだケドさ。そのギター、まるっきりトチ山さんには似合わないよ、言っとくけど』とまで罵倒されたLOOKSの部分だ。

 しかし、小生にはSG購入当初から、LOOKSに関して或るアイデアが在って、既に裏では着々とその準備を進めて居たのである。(ふぉっふぉっふぉ)

   次回に続く!

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お題.1 『弱い心』
          2003. 1.10

 トチ山はご幼少のみぎりに、陸上部だったのサ。
当時、凄く印象に残ってる事は、大会の朝になると、必ず『足が痛い』とか『腹が痛い』と周囲に言って回る子が居た事。 『エッ!?大丈夫か〜?』と皆が心配したのは1年生の最初の大会の時だけで、その後は誰も彼を相手にしなくなった。 その子は、その後も手を変え品を代え、毎回『今日は万全のコンデションでは無い』事を主張し続けた。 彼は中距離の選手で、校内の大会とかでは確かに速かった。つまり、対外大会とかのプレッシャーに弱かった、って事なんだろうケドね。(ちなみに、小生は200m担当でしたな〜) その彼は、競技が始まり、先頭との差が開いて『あ、今日のレースは負けだな』って雰囲気になると、脇腹を押さえて苦悶の表情を浮かべ出す。 しかも、自軍の応援席に向けてのアピールなのが辛いトコでしたネ。
 当時の小生の認識では、そいつがどうこう、って言うより、『俺達の志気が下がるナ〜』って印象だった。 陸上は、ほとんど個人競技で(一応リレーとかも在るケド・・・)団体戦じゃ無いんだけど、やっぱり勝負に臨む前に、そう言うWeakなオーラを振りまかれると・・・ネ。 最悪なのは、それを見て、応援に来てた女の子とかで『○△さん、お腹痛かったのネ、可哀相〜!』な〜んて、状況の読めない無神経な発言をタレ流す馬鹿者が必ず居る事。 『う〜〜ん、大会前はいつもだから・・・さぞ痛かったんだろよ』とか皮肉の1つも言おうモンなら、『栃澤君って・・・冷たい人なんだネ!』ぐらいは平気で言われるのであった。
 誰しも、負けるし逃げたいしフォローしたくなる時が在ると思う。 生まれて初めて『が〜〜〜ん!!俺のヤラカシだ!完全に負ダ!』って体験をした時、どうやってその結果を言い訳するか、自分を正当化して立て直すか・・・を考えると思う。 それは当然の防衛本能だし、よしんば某BANDのVoみたいに『東方不敗』だったり、『天下無敵』だったり『眼に入るモノは全て殺す』強さが在って、周囲にフォローする意志が全く無い場合でも、『自分の中での納得』や『自分自身へのフォローやエクスキューズ』は必要だろう。

 さて、その『フォロー&エクスキューズ行動』を周囲に対して発動した時、幸いな事(?)に『無責任に優しい人』が多かったりすると、『そっか〜それじゃあ、しょがないよネ〜』とか『自分では納得出来る位ガンバッたんだろ?なら結果なんかイイじゃん!』な〜んて、こっちの思惑通りの慰めのコトバをかけてもらい、結構快適だったりする。(実際は『お前の事なんか別にどうでもイイよ』と思ってる人間の方が、安易に他人に優しい言葉をタレ流せる、と言う事実に眼をつぶっては・・・イケナイ!!) そうして、それに味をしめたらもう大変!
 例えば、『或る目標』を達成すべく人間は日々生きて行く(・・・んだと思う)ハズなのに、その目標に『いかにして近づくか?』『どう取り組めば良いのか?』では無く、『取り敢えず今はその目標には届かないので、周囲にそれをどう言い訳し、いかに自分を納得させるか』を考え出す事の方が『主眼』になり始めると言う、究極の『本末転倒』が発生するのである。 しかも、その病理に陥る人はもの凄く多い! 抽象的な話がホンッッッット長くなったケド、具体的に我々の世界での例に則して行こうか?

 気合いの籠もった『良い演奏』を見せたいのに、出来なかったとする。 だったら、少しでも集中を高めてイメージトレーニングをする、とか入念にウオームアップしてみる、とか練習方法を見直すetc,etc・・・為すべき事や出来るアプローチは、星の数ほど在るだろう。 実際は(いつも言ってる事だが)テクニック云々は大して問題では無く、(ことにもライブのパフォーマンスとかは・・・ネ)ほとんどの場合、そのプレイヤー(パフォーマー)の難点は、その人そのものの問題点だったりする事が、正直多い。 楽器はそれを弾く人間が、そのまま出ちまうもんです。 ボサッとしてる人のPLAYはボサッとしてるし、無脊椎軟体動物みたいなヤツのPLAYは、やっぱり・・・キモイ!(ごく稀に、PLAYに全く人間性が反映してない・・・・かの様に見える例外中の例外のケースも見受けられるが・・・)

 だから、『良いライブが出来ない』言い訳を『ツアーがキツくて疲れて』とか『ナニガシの理由で』と言い訳ばかり考えてたり、ロクな結果も出ないのに『ガンバッた自分を誉め』て自分を甘やかし続けてたり、『自分はこんなにガンバッテる、ホントはこんなに出来る、実は凄い』ナンテのを周囲に『演奏の結果』では無く、口で吹く事でアピールしようと四苦八苦したりしてる奴等は、そもそも、その『人間の弱さ』がモロに看て取れるから・・・良い演奏になる訳が無い!!
 口でアピールしたり『負のオーラ』(僕をかまってかまって、ホラ僕こんなに一生懸命なんだよ、可哀相でしょ? 同情してよ〜、みたいな超キモイ波動)まき散らす暇が在ったら、クリック相手にステイック振ってみたり、自分の『弱い心』の有り様を見つめ直してみたり、音楽の聴き方の視点(・・・聴点?)を変えて見たり・・・黙って出来る事は幾らでも在る。

 そして、その『黙って行う』姿勢こそが、少しづつではあるが『人そのもの』を変えて行く。おのずとPLAYが変容し始め、周囲の評価が変わり、そこで初めて『認められて』行く・・・そう言うものではなかろうか、と愚考して日々精進して居る『つもり』のトチやんまですが・・・。(『黙って』やってんなら、こんなコーナー要らねえべ、っちゅうの!)

 たいがい『これでもまだ同情しないか、評価しないか?』とアピールをエスカレートさせる方向にしか進んで行かないんだよね。 んでもってこっちが『そんなだから評価出来ねえんだよ』と無視を決め込むと・・・身近な周囲(同じBANDの中で、とか)が認めて(甘やかして)くれないんなら、ってんで外部(対バンの人)とかにアピールし始める。 最初は前述の『無責任で在るが故に優しさをタレ流せる人々』が同情を寄せてくれるのだが、そもそも、その人々には(・・・失礼ながら)初めから『誠意』は無いのだし、その人達も馬鹿では無いので、早晩『こいつ、マジでイケてないヤツだな』と看破し、近づかなくなってしまうのであるが・・・。(余談ながら、『ヤツもあれで結構がんばってんじゃねえの?』と他のBANDの駄目メンバーを擁護する発言をする人って、イザ自分のBANDのメンバーが駄目だったら、決してそんな悠長な事は言わないだろ、君?・・・と思うケース多し)
 そんで、『ホラ、結局誰も相手にしてくれないだろ、お前さんの取り組み姿勢だと?』とそれらの決定的かつ客観的な事実を突きつけて、『逃げ道ナシ』の状態で猛省を促して見るのだが・・・結果は、『やっぱりBANDとかは辞めて、人生設計やり直して・・・』ってトコまで逃げちゃう。(高飛びする)
 確かに、『自分と言う人間を見つめ直す』って作業は、『自分が如何に出来て無いか、何ほど駄目か、人としてどの位使い物にならないか』って事実と正面切って向き合う訳だから、決して快適な事じゃないよネ。 勇気を持ってそれに取り組んだとしても、そんなスグスグ結果が出て、簡単に評価が上がる様なモンでも無いし。 『言い訳考えて逃げてる』方が楽だもん、絶対。 真っ向から取り組んだり、自分の『出来なさ』を直視したりするより。

 得てして、『自分がイケてない』事を直視出来ない人、ってのは、本人の意識としては幾ら決定的かつ客観的事象を突きつけらようが、『そんな事は無い、俺は素晴らしい人間だ、大器晩成(根拠ナシ)なんだ、凄くがんばってる!或る日、白馬の王子様が・・・』と思い込んでる・・・自己暗示的に『自分に思い込ませてる』単なる防衛本能なのだが、それを信じ込んじまってるみたいだネ。 でもさ、結局駄目だと思うよ、『やっぱりBANDとかは辞めて、人生設計やり直して・・・』って方向に逃げても・・。 取り組まないで『逃げ続けて』楽する癖が染み付いちゃってるから、どこに行っても、何をやっても・・・ネ。 それは、音楽やBANDをやるのが向いてるとか向いてない、とか言うレベルとは関係の無い、『人として』とか『生き方』の問題だから。

 
 え・・・? 結局何の話しだったのか、ですって? 2001年12月から2002年11月までズ〜〜〜〜〜〜〜〜〜ッと思ってた『不満』をブチまけただけだよ〜〜ん。 え? そこの『そう言う考えはおかしい、トチ山、お前何様だよ!』と思った貴方か貴女、ここは『部外者立入禁止区域』ですぜ、その不満はお門違いってえモンよ!(ちなみに、『お前何様だよ!』に関しては、流石の小生も安室奈美恵にゃ完敗よ!)
 
 出来るか出来ないか・・・って言う、実際出てくる結果じゃなくて、あくまで、その人の『姿勢』と『自覚』の有無こそが全てなんだよな〜と思うトチ山なのだった。

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